STC ブログ
2018.07.04
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久々に出番が回ってまいりました、maskobaです。
今回は面白いものが手に入ったのでご紹介します。
その面白い物とはこちら!
一部界隈で話題沸騰中のGPD WIN2です!
見ての通り、ノートPCにゲームパッドが合体したような物ですが、驚くべきはそのサイズ。
なんと、任天堂の3DS LLとほぼ同程度のサイズなんです!
そして、このサイズでいてモバイル用OSではなくフルサイズのWindows10が動作します。
これは一昔前では考えられなかった驚異的なことです。
いわゆるUMPCと言うジャンルにあたるのですが、古くは東芝のリブレットに始まり、
ソニーのVAIO UやVAIO Pなど、UMPCというジャンルでは数々の個性豊かなマシンが生まれました。
[リブレット100]
すべてはここから始まった…
[VAIO U]
「U」はおそらくUMPCのUと思われます。
GPD WIN2はこれが一番近い思想だと思います。
[VAIO P]
自称「ポケットに入るPC」でした。
各メーカーの自由な発想と素晴らしいアイディアが詰まったこのジャンルは非常に面白いです。
しかし、サイズ的に無理をする関係上、どうしても性能が犠牲になりがちなのが欠点でした。
(CPU/ストレージ/インターフェース等々…)
その制約は今回購入したGPD WIN2の前モデルに当たるGPD WINにも該当しました。
こちらも非常に良い商品で、非力ではありますがゲームパッド内蔵ということで、
私のようなレトロゲーム好きには最高の仕様でした。
(ちなみに「GPD」は「Game Pad Digital」を短縮した名称です)
そして、今回購入したGPD WIN2では最大のネックだった「非力さ」が解消されています。
CPU:Atom Z8750→Core m3 7Y30
SSD:eMMC 64GB→M2 2242 128GB(※購入後512GBに換装しました)
その他にもパッドのボタン増加やキーボードレイアウトの変更など、
前モデルでの不満点が徹底的に改善されています。
ただ、性能アップに比例しズッシリ・ガッチリしていますのでそこは好みが分かれるかもしれません。
色々と試しましたが本当に普通に動作します。
(※UMPCにおいて「普通に動く」ことはすごいことなんです)
思わず100本ほどゲームソフトを買い漁ってしまうくらいに感激でした!
と、このままではただの購入記になってしまいますね。
少し考察をば。
このGPD WIN2は中国深センにあるGPD社が製作したものです。
前モデルも今回購入したWIN2も、クラウドファンディングにより資金を調達し製作されました。
非常にフットワークが軽く、チャンスをものにする力において、今の中国企業は「強い」と思います。
ちなみに、前モデルのクラウドファンディングでは出資者の6割が日本人だったそうです。
UMPCの生まれ故郷である日本でこういった商品が生まれないのは、少し寂しく思います。
今の日本企業は「チャレンジ」という点において世界で最も劣っているのではないかと思います。
これはクラウドファンディングの市場規模を見ても明らかです。
■「世界のクラウドファンディング市場規模」をウォッチ!(BIZTIPS様)
https://biztips.ohmae.ac.jp/biz-topics/20170911watch
北米に次いで市場規模が大きいのがアジアであるにも関わらず、日本の市場規模は非常に小さいのです。
GPD社はマニアックな需要を察知し、「動く」ことで前モデルを世に送り出し成功させました。
そして、WIN2のクラウドファンディングでは目標の25.7倍の270万ドル(約3億円)を調達するに至りました。
「アイディアは実行してこそ価値がある」ということを改めて実感します。
潜在的な需要があるにも関わらず、リスクを見過ぎて挑戦できない。
そういう今の日本企業の状況を「停滞」というのだと思います。
少々辛口な考察となりましたが、当社は「停滞」することなく前に進める企業でありたいですね。
Written By maskoba